芝東照宮|木立豊かな杜の神社

2020年1月30日

芝東照宮本殿

芝には、桜の時期に行ってきました。(関連記事:桜の名所芝界隈を歩く。芝大神宮から増上寺そして芝東照宮散策)

芝の顔と言える増上寺の賑わいに比べ、こちらはひっそりとした雰囲気です。

東照宮と言えば日光ですが、東京にも上野と芝にも東照宮が有ります。

上野の寛永寺と芝の増上寺は、どちらも徳川家の菩提寺でその境内には家康を祀る東照宮がともにあります。

芝東照宮は明治時代に出された神仏分離令以前は、「安国殿」と呼ばれ増上寺の一部でした。

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▼目次

  1. 沿革
  2. ご祭神とご利益
  3. Picture
  4. 周辺情報
  5. 基本情報
  6. まとめ

沿革

芝の東照宮創建は、家康逝去の翌年元和3年(1617年)に増上寺境内に安国殿が建てられたのを起源としています。

家康は、60歳の時自分の等身大の寿像を造らせました。

この寿像は生前には駿府城に安置されていましたが、家康死後は遺言により増上寺に祀られる事となっていました。

その遺言には、「像を増上寺に鎮座させ永世国家を守護なさん」というものでした。

この寿像を祀るために、増上寺に安国殿が建立されたわけです。

安国殿の名称は、家康の法名である「安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士」に由来しています。

寛永18年(1641年)に三代将軍家光は、安国殿を現在の地に新築させ移転させています。

明治時代になり神仏分離令が発せらり、安国殿は増上寺から分離され東照宮として独立し、明治六年(1873年)には郷社に列せられました。

戦前までは家光建立の社殿は現存していましたが、戦火により残念ながら燃え落ちてしまいました。

現在の社殿は、昭和44年(1969年)に再建されたものですが、家康の寿像は当時の物が残されています。

この寿像は、東京都重要文化財に指定されています。

 

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ご祭神とご利益

主祭神は、徳川家康公です。

国家を平定した家康にあやかり、「勝負運」「出世運」「災いよけ」にご利益が有ります。

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Picture

鳥居

芝東照宮鳥居

芝東照宮鳥居 芝東照宮石碑

駐車場の中に鳥居があるのが不思議です。

手水舎

芝東照宮手水舎

意外と歴史を感じさせる手水舎です。

狛犬

芝東照宮狛犬

芝東照宮狛犬

大銀杏

芝東照宮大銀杏
芝東照宮大銀杏案内板

増上寺境内にあった安国殿を、三代将軍家光の時代に現在の地に移した時に植樹したイチョウです。

空襲で本殿が焼失した折にも焼け残った貴重なイチョウです。

このイチョウは、現在都指定天然記念物に指定されています。

平成5年の調査では、約21.5メートル、目通り幹囲約6.5メートル、根本の周囲約8.3メートルという大木です。

本殿

芝東照宮本殿

芝東照宮本殿

現在の本殿は、昭和44年に再建されたものです。

 

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周辺情報

芝公園 芝公園からの東京タワー

芝東照宮は芝公園の中にあり、園には梅や桜など多くの木々があります。

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基本情報

所在地 東京都港区芝公園四丁目八番十号
電話 TEL:03-3431-4802
FAX:03-3431-0793
(芝大神宮社務所直通)
公式HP http://www.shibatoshogu.com/
主祭神 徳川家康
社格 郷社
創建 元和3年(1617年)
例大祭 4月17日
アクセス 都営地下鉄三田線 芝公園駅下車 A4出口すぐ
都営地下鉄三田線 御成門駅下車 A1出口より徒歩2分
都営地下鉄浅草線・大江戸線 大門駅下車 A6出口より徒歩5分
都営地下鉄大江戸線 赤羽橋駅下車 赤羽橋口より徒歩7分
JR山手線 浜松町駅下車 徒歩12分

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まとめ

東照宮は、江戸時代には廃絶されたものを含めれば700社もの神社がありました。

明治以降は、廃社や合祀が相次ぎ現存するのは約130社となっています。

徳川家が権勢を持っていた時代にはこぞって東照宮を各藩が造ったのでしょうが、今は寂しいものになっています。

芝の東照宮も、私が参拝したのは桜の時期でしたが静かなものでした。

都会の中で静かな神社に訪れるのは、心が静まります。

 

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