瀧泉寺|日本三大不動の一つ目黒不動尊こと泰叡山護國院瀧泉寺

2020年1月28日

目黒不動

以前の記事で東京五色不動尊を周ろうと書きましたが、その第一弾として今回目黒不動尊に行ってきました。(過去記事>>

目黒不動尊は通称で、正式名称は泰叡山護國院 瀧泉寺と言います。(この記事では分かりやすいので目黒不動尊で統一します。)

今回は目黒駅から徒歩で、大圓寺経由で目黒不動尊まで歩きました。

目黒駅からだとぶらぶら歩くと20分ほどかかりますが、東急目黒線の不動前からだと12分ほどで着きます。

目黒駅から目黒不動尊までいくには、行人坂と言う難所を通らないといけません。

この坂が結構きつく、行は下りですから何とかなりますが帰りはちょっと無理と言う感じです。

私は今回目黒不動尊の目の前にバス停があり、渋谷行きのバスがちょうど来たので帰りはつい乗ってしまいました。

不動尊前からは、渋谷行きと五反田行のバスが出ています、帰りはこれを利用すると楽ですよ!!

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▼目次

  1. 目黒不動尊沿革
  2. 青木昆陽と目黒不動尊
  3. Picture
  4. 基本情報
  5. 御朱印
  6. まとめ

目黒不動尊沿革

目黒不動尊は、関東三十六不動霊場札所・江戸三十三観音霊場結願札所・山手七福神札所になっています。

さらに言うと、木原不動尊(熊本県)、成田不動尊(千葉県)とならび日本三大不動の一つでもあります。

こちらのお寺さんは、天台宗のお寺で天台座主第三祖慈覚大師圓仁という方が関東で初めて不動霊場を開いたという歴史のあるスポットです。

しかもこの境内では、日本最古の土板(縄文時代)が発掘されていて太古の昔からこの辺りは霊域とされていたようです。

目黒不動尊のご本尊は、慈覚大師がこの地に逗留した際夢枕に立った恐ろしい形相の神人を彫刻したものです。

ただこのご本尊は、秘仏で12年に一度しか公開されていません。

現在の堂塔伽藍は、徳川三代将軍家光の時代に復興再建されたものがベースになっています。

東京の大寺院の多くは、徳川将軍家の加護支援を受けたものが多く、特に家光の加護により伽藍が整えられた寺院が多くあります。

 

目黒不動尊

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青木昆陽と目黒不動尊

青木昆陽は、江戸中期の蘭学者・儒学者で、サツマイモの栽培普及に貢献し、人々を餓えから救った方です。

その青木昆陽の墓が、この目黒不動尊にあります。

青木昆陽は目黒からの富士山の眺めを愛し、晩年目黒不動尊近くの大鳥神社裏に居を構えました。

目黒不動尊では、毎年10月28日に青木昆陽の遺徳を偲ぶ『甘藷まつり』が開かれています。

青木昆陽
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Picture

境内が広く多くの写真を撮ってきました。

仁王門

目黒不動 仁王門
この仁王門は、昭和37年(1962年)再建の鉄筋コンクリート造ですがとても立派で寺の象徴の一つです。

水かけ不動と独鈷の滝


この独鈷の滝は、慈覚大師が持っていた独鈷を投げたところから水が吹きだした滝で、どんなに旱天が続いても枯れることがないという滝です。

修行者たちは、この滝で身を清め修業したそうです。

我々一般人は滝で身を清めることが出来ませんので、代わりにお不動様に水をかけ身を清めます。

でもお不動様に水をかけるのは少しためらってしまったのですが、地元の方は勢いよく水をかけていました。

男坂

目黒不動尊 男坂

この坂は結構きついです。奥に見えるのが大本堂です。

神仏習合の名残で、お寺ですが鳥居が有ります。

延命地蔵尊


暖かいお顔で生まれる前に守っていただいていた、そんなイメージが涌いてきました。

大日如来と四天王

大本堂の裏側に大日如来像と守護神四天王が鎮座してます。

大日如来は、仏の中の最高位の如来です。不動明王は、金剛界の大日如来の化身です。

最高の如来を守るのが、持国天・増長天・広目天・多聞(たもん)天たち四天王です。

大日如来の後ろにこの土地のもともとの神様「大行事権現」の石碑がひっそりと建っています。

「大行事権現」のことは、宮澤やすみさんのサイトで詳しく出ています。

 

役行者像


大本堂から女坂を下ってくる途中に役行者像が鎮座しています。

役行者は日本の修験道の開祖であり、弘法大師に大きな影響を与えたとされています。

平井和正の作品に「幻魔大戦」という小説が有ります、この小説の主人公東丈は役行者の生まれ変わりという設定でした。

幻魔大戦好きの方は、ぜひ役行者像を見に来てください。

ちなみに役行者は、神変大菩薩と言います。

三福堂

目黒不動

目黒不動尊から道の反対側にあるのが三福堂です。こちらは恵比須様を祀っており、山手七福神の一つになります。

  

「金明湧水 福銭洗い」というて手水が有ります。

ここは手を洗うのではなく三福にお参りした後、五円玉を添えてお金を清めるところです。

銭洗い弁天ではなく、銭洗い恵比寿と言ったところですかね?

面白いのですが、目黒不動尊の境内には大きな大黒様が祀られています。七福神巡りしてる方は勘違いしないでください。

境内

目黒不動尊   

 

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基本情報

所在地 〒153-0064 東京都目黒区下目黒3丁目20番地26号
電話 03-3712-7549
公式HP http://park6.wakwak.com/~megurofudou/
山号 泰叡山
宗派 天台宗
御本尊 目黒不動明王 (秘佛) ~十二年に一度 酉年に御開帳
創建年 大同3年 (西暦808年)
開基 伝・円仁
正式名称 泰叡山瀧泉寺
札所等 江戸五色不動
江戸三十三箇所33番
関東三十六不動18番
元祖山手七福神(寿老人)
文化財 木昆陽墓(国の史跡)ほか
アクセス JR山手線/五反田駅 東急バス渋谷72系統 15分
JR山手線/目黒駅 徒歩20分
東急目黒線/不動前駅 徒歩12分

 

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御朱印

恵比寿様の御朱印も含めて、仁王門を入り右側の阿弥陀堂にて拝受できます。

御朱印料:300円

 

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まとめ

都内にこれだけの境内を残している寺院はあまりありませんね。

写真で写した以外にも多く仏像が有ります。

青木昆陽、北一輝、本居長世などの碑もあり、歴史好きにはたまらない場所です。

 

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