三宝寺:金箔を張り開運を願う「開運出世小槌」で有名な石神井の寺院

2021年1月15日

三宝寺本堂

三宝寺は練馬区にある真言宗智山派の寺院です。最寄り駅は西武池袋線石神井公園駅になります。

都立石神井公園のすぐそばにあり、散策コースとしても楽しめる一帯です。

私自身は桜を見に石神井公園には何度か行った事はあったのですが、三宝寺は初めて足を踏み入れました。

石神井公園は石神井池にボート乗り場もあるので、多くの人が集まりますが三宝寺池の方は奥まっているので静かな所です。

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▼目次

  1. 沿革
  2. ご本尊とご利益
  3. 境内Pick Up
  4. 御朱印
  5. 周辺情報
  6. 基本情報
  7. まとめ

沿革

三宝寺は、室町時代の応永元年(1394年)に鎌倉大楽寺の大徳権大僧都幸尊法印が、小仲原(現在地より500メートルほど東、三井住友銀行グランド当たり)に創建した真言宗の寺院です。

文明9年(1477年)石神井城を居城としていた豊島氏を滅ぼした太田道灌は、豊島氏供養のために石神井城跡地に当寺を移転させています。

三宝寺の山号の「亀頂山」は、小仲原が亀の形をした台地の頂にあったことが由来となっています。

戦国末期の天正19年(1591)には、10石を与えられた御朱印寺となり、江戸時代には周辺に数十の末寺を持つ大寺院でした。

しかし、 二度の火災に合い廟堂の多くが焼失しましたが、優れた仏像や絵画などは現存しています。

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ご本尊とご利益

ご本尊―不動明王、紅頗梨色阿弥陀仏

寺院建立時は、勝軍地蔵を本尊としていました。

御利益―開運出世小槌

三宝寺大黒堂2

小槌は大黒堂にあり「清浄金箔」は貼り付けますと、心願成就すると言われています。

金箔は納経所(寺務所)にて授与しています。(御朱印も寺務所です。)

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境内Pick Up

三宝寺御成門(練馬区登録文化財)

三宝寺御成門

三宝寺石碑

三宝寺参道  三宝寺御成門2

 

この一帯は徳川家の鷹狩り場になっており、寛永二年(一六二五)と正保元年(一六四四)に、徳川家光が鷹狩り中に当寺にて休憩をしています。

そんな由緒からこちらの山門は、御成門と呼ばれています。

江戸時代には平常はこの門扉は閉じられていて、庶民の通行を禁じていたそうです。

御成門内の棟札の記録によると、当山第二十三世宥泉和尚が布施物をこつこつとためて再建したときされています。

現在の御成門は、江戸時代末の文政十年(一八二七)に再建された四脚門です。

また昭和二十八年(一九三二)に、改修工事が行われ現在の姿となっています。

本堂

三宝寺本堂

三宝寺本堂2 

扁額の上の彫刻は、七福神でしょうか?

大黒堂

三宝寺大黒堂

三宝寺大黒堂3 三宝寺大黒堂4

三宝寺大黒堂5 三宝寺大黒堂2

こちらの大黒堂のご本尊大黒天は、当山の第三十三世融憲和尚の念持佛を本尊としています。

大黒堂は、昭和四年(一九二九)に創建されたものです。地下には一般公開されている子育千体地蔵尊が合祀されています。

開運出世小槌」は、こちらの大黒天堂にあります。

根本大塔

三宝寺根本大塔

三宝寺根本大塔

観音霊堂

三宝寺観音霊堂

観音堂

三宝寺観音堂

三宝寺観音堂2

大師堂

三宝寺案内板  三宝寺東京12講

この太子堂の裏手には、かつて空堀跡があったそうですが、現存していません。

鐘楼

三宝寺鐘楼

三宝寺梵鐘

(練馬区指定文化財)

こちらの鐘楼の梵鐘は、延宝3年(一六七五)の銘があります。これは「新編武蔵風土記稿」によると、芝の増上寺の大鐘を鋳た時の余った銅を使って作られたと言われています。

長屋門

三宝寺長屋門

三宝寺長屋門3  三宝寺長屋門2

山門東側にある長屋門は、勝海舟邸の屋城の門を移したものです。

この門を勝海舟がくぐったと想像すると、歴史を感じますよね!!

寶亀閣

三宝寺寶亀閣

三宝寺の斎場です。

八十八箇所お砂踏み霊場

  三宝寺お砂踏み霊場

このお砂踏み霊場は、明治二十九年(一八九六)に当寺の住職清護真事師が発願され造られたものです。

ただ当時は、十七ヶ所が出来上がったところで、未完成のまま中断されてしまいました。

それから約七十年の月日が流れ、昭和四十八年(一九七三)、弘法大師ご誕生1200年記念事業の一つとしてようやく完成しました。

このときに71所と高野山奥之院を合わせて72所、合計89所が建立されました。

三宝寺

境内

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御朱印

寺務所は山門入り参道をまっすぐ行き本堂の前右側の参道を行くと突き当りの「納経所」の看板があります。

初穂料300円

(現在コロナ対応で、書置き対応になっています。)

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周辺情報

三宝寺に隣接して都立石神井公園があり、当寺の名前が由来となっている三宝寺池があります。

石神井公園は、江戸で大勢力を誇っていた豊島氏の居城の一つです。豊島氏は、豊島区や豊島園など現在まで名前が残るほどの有力氏族でした。

その豊島氏も太田道灌の侵攻には耐えられず、豊島城を落とされ最後の砦として残されたのが石神井城でした。

ここ落とされ、ついに豊島氏は滅ぼされてしまいます。城主豊島泰経(当時の文献には勘解由左衛門尉とのみ記され泰経の名は江戸時代の文献から見られます)の次女照姫は、父の死を悼み三宝寺に身を投げたとされる「照姫伝説」が残されています。

実際には豊島泰経は討ち死にしておらず、その後も散発的に戦を起こしていますから照姫は身を投げていないのではとも言われています。

照姫の伝説は謎が多く、史実ではなく明治に出来た話ともいわれています。

そうは言っても石神井公園には、姫塚などもあり照姫の話はここではポピュラーな話となっています。

(姫塚は、実際は三宝寺六代定宥上人の埋葬塚です。定宥上人の勅号が「照日上人」だったため照日塚と呼ばれていたもの)

毎年春には、練馬区主催の「照姫まつり」が催されています。

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基本情報

所在地 練馬区石神井台1-15-6
電話 03-3996-0063
公式HP 未開設
山号 亀頂山
宗派 真言宗智山派
御本尊 不動明王、紅頗梨色阿弥陀仏
創建年 応永元年(1394年)
開基 幸尊
正式名称 亀頂山密乗院三宝寺
札所等 関東三十六不動第11番、御府内八十八ヶ所霊場16番、豊島八十八ヶ所霊場16番、

武蔵野三十三観音霊場3番

文化財 三宝寺の梵鐘(練馬区指定文化財)
弥陀三尊来迎画像板碑(練馬区登録文化財)
三宝寺山門(練馬区登録文化財)
アクセス 西武池袋線石神井公園駅より徒歩19分
西武バス 石22・荻14・荻15系統、(関町ルート) JA東京あおば下車 徒歩4分

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まとめ

三宝寺池には天然記念物の植物群落がありますし、三宝寺の隣には道場寺というう大きなお寺もありますし散策には絶好の場所です。

石神井公園は、桜の名所としても有名です。

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三ツ星餃子堂 石神井公園店

雰囲気抜群の店内! 今話題の「三ツ星餃子」
[住所]東京都練馬区石神井町3-20-13-1F
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