荻窪八幡神社|百年の杜を持つ神社
荻窪八幡神社は、JR荻窪駅から20分・JR西荻窪駅から15分という距離にあり歩いて行くには少し時間がかかります。
荻窪の駅から南善福寺行きなどのバスに乗れば、6分ほどで着きます。
現在私は、源頼義・義家親子にゆかりのある神社を調べてまして、大宮八幡宮・鷺宮八幡神社に続いての訪問です。
練馬・中野・杉並の八幡社は、ほとんど源氏とかかわりがあるような気がします。
源頼義ゆかりの神社をいくつか回ったら、まとめ記事を書く予定ですが新型コロナウイルス騒動で外出自粛中なのでいつ仕上がるか不明ですが!!
▼目次
沿革
荻窪八幡神社は、第59代宇多天皇の時代・寛平年間(888~898年)に創建されたと伝えられています。
寛平年間の主な出来事は、菅原道真の提案により遣唐使が廃止されたことです。
荻窪八幡神社が歴史上に出てくるのは、奥州の安部氏が勢力を拡大し税を納めなくなったため永承6年(1051年)陸奥守兼鎮守府将軍の源頼義が派遣されその途上に立ち寄ったという記録があります。
この奥州征伐が、いわゆる前九年の役と言われるものです。
頼義は戦地に赴く途中荻窪八幡神社に宿営したと伝えられ、戦勝祈願をしています。
康平5年(1062年)苦しい戦いを終え頼義は凱旋の途上に、荻窪八幡神社の社殿を改修し、盛大な祭りをなし武将たちと滞在したと伝えられています。
時代は下って戦国時代前半の武将太田道灌は、宿敵豊島泰経の居城石神井城を攻略にあたり軍神祭を荻窪八幡神社にて行い、社前に槇の木を植樹を行っています。
この槇の木は現存していて、ご神木として社殿前に植わっています。(境内pickup参照)
安土桃山時代の天正19年(1591年)に行われた太閤検地の際、社殿を修復しています。
明治7年には、村社に定められています。
ご祭神とご利益
ご祭神
応神天皇(八幡神)
ご利益
学業成就・家業隆昌・延命長寿・出世成功
応神天皇は九州から兵を起こし兄たちを滅ぼし天皇についた武人で、源氏の守り神です。
武神の側面と、百済から漢字を伝えたりなど文化・技術振興にも力をそそぎ、善政を施したことでも有名です。
境内Pick Up
▼鳥居
JR荻窪駅方面から青梅街道に沿って歩いてくると20分ほどで、北参道の鳥居があります。表参道から入りたい方は、その直前杉並警察署がある交差点を左折すると東参道(表参道?)があります。
一般的な神社の拝殿は南面しているのですが、こちらの神社は東面しているからか神社のパンフレットには表参道ではなく東参道と記されています。
東参道の鳥居を大鳥居と書いてありますし、参道は拝殿に直接つながっていますからやはり表参道なのでしょうね。
昭和42年に移転・増築したとありますので、想像するに青梅街道の拡幅などの影響で現在のような変則的なスタイルになったのかと思います。(パンフレットには明治100年記念事業として行ったと記載されています)
ただ、神社の配置はいろいろな意味があるので、道の拡幅と思ってしまうのは浅はかかもしれません。
●一の鳥居
この大鳥居は平成23年の東日本大震災で倒壊し、その年の9月に再建されたものです。
これだけの大きいものが倒壊した時にケガ人は出なかったのか心配してしまいます。
●南参道鳥居
●北参道鳥居
こちらの鳥居が青梅街道と面していますから、バスで来る方はこちらが便利です。
●二の鳥居
▼手水舎
▼狛犬
上段二枚の狛犬が拝殿前の狛犬で、下段の狛犬は北参道側のものです。
▼神門
▼社殿・拝殿
現在の社殿と神門・回廊は、昭和43年に完成したものです。
明治28年に総欅造りの一坪の本殿、昭和11年には三十三坪の拝殿を新築とあります。
明治時代の荻窪八幡神社は随分と小さな神社だったようです。
▼神楽
▼社務所
二の鳥居を過ぎすぐ左側に社務所があります。
入口の左側の小さな窓口で、御朱印やお守りを拝受できます。(呼び鈴がついています)
▼摂社・末社
●末社
東参道の大鳥居をくぐるとすぐに右側に末社があります。
こちらの末社は、稲荷神社・祓戸神社・須賀神社・琴平神社・御嶽神社の五柱を合祀しています。
●摂社(猿田彦神社・秋葉神社)
猿田彦神社の猿田彦大神は、導きの神・交通の神です。
秋葉神社は火之迦具土神をまつり、火防・火除の神様です
▼境内
●祓門
二の鳥居の右わきにあるのが、祓門です。
この門を三回くぐると厄払いができるそうです。
私はくぐった最初に、背骨の上がビリっとしたので祓われたと勝手に思いました。
●道灌槇
杉並区指定天然記念樹
沿革でも書きましたが、太田道灌が石神井城城主豊島泰経を討つために、この地に宿営し軍神祭りを執り行ったと伝えられています。
その時槇を植樹したのが、写真の木です。槇の木がこんなに成長するとは驚きです。
「千年の杜・百尺の高野槇」がこちらの神社のキャッチフレーズですが、その高野槇が、別名「道灌槇」と呼ばれるこの槇の木です。
もともとこの槇は、一根二幹の槇だったのですが暴風により一本が倒れ今は一本の槇になっています。
御朱印
初穂料300円
社務所にて拝受できます。
周辺情報
表参道の向かい側に杉並アニメーションミュージアムがあります。
東京工芸大学の施設で、入場無料です。
開館時間:10:00~16:00
月曜定休
基本情報
所在地 | 東京都杉並区上荻4-19-2 |
電話 | 電話:03-3390-1325 FAX :03-3396-5898 |
公式HP | https://www.ogikubohachiman.org/ |
主祭神 | 応神天皇 |
社格 | 村社 |
創建 | 寛平年間 |
例大祭 | 9月15日に近い日曜日 |
アクセス | JR荻窪駅より徒歩20分
JR西荻窪駅より徒歩15分 |
参拝可能時間:午前6時~午後6時(冬期は午後5時まで)
*時間外は神門の扉を閉めますので拝殿前へ行かれません
まとめ
荻窪八幡神社は、神門と回廊がありゆったりとした広さがあります、都市部にある神社でここまでゆったりして緑豊かなところはないと思います。
荻窪駅は、新宿から10分くらいです。(駅から神社は遠いですが!!)
都心のすぐ近くにある、ゆったりとした空気感の神社で癒されてください。
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