韋駄天が祀られている大観音寺

大観音寺本堂

今回は先週UPした「築地・波除神社」の続編になります。前回も書いたのですが、東京メトロの24時間フリーパスが当たり、この日は東京散策をしていました。

私は「江戸三大名鐘」の一つがある浅草寺に行きたかったのですが、妻は外国人が多く混んでいるからと反対でした。

今回の散策は、特に計画を立ていなかったので、築地の後は適当に東京メトロを乗ることにしました。

MAPソフトで寺社を検索したところ、人形町駅近くに「大観音寺おおかんのんじ」と言うお寺が出てきましたので、早速訪れてみました。

寺院は「人形町駅」の真上にあるといった感じです。

「大観音寺」と言う響きと裏腹に、こじんまりとした寺院でした。

小さな敷地ですが、本堂の他に「地蔵堂」「韋駄天堂」があり、御朱印も頒布しています。

参拝日2023年9月19日

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▼目次

  1. 沿革
  2. ご本尊とご利益
  3. 境内Pick Up
  4. 御朱印
  5. 周辺情報
  6. 基本情報
  7. まとめ

沿革

都内にある小さなお堂は、本寺の境外堂としてポツンとある場合があります。

こちらの「大観音寺」は、れっきとした独立した寺院のようです。

創建は明治13年(1878年)と新しい寺院でが、ご本尊に歴史があるのです。

ご本尊は、頭部だけが残った鉄製の観音菩薩像です。

この観音菩薩像は、源頼朝の守護仏とされ、鎌倉の扇ケ谷清水寺(新清水寺)のご本尊でした。

ところが新清水寺は、正嘉2年(1258年)に焼失してしまい、現在は廃寺となっています。

その後井戸を掘ったところ、首だけになった鉄造菩薩像が発掘され小堂に安置されていました。

明治になり神仏分離令が発令され、鶴岡八幡宮の所有と誤られ、廃棄されそうになります。

明治6年に深川御船蔵前に陸揚げされ、明治9年人形町通り蠣殻町二丁目に仮堂建てています。

明治13年には、大悲閣を建立し正式に偏座しています。

ただこのお堂は、関東大震災で焼失し、しばらくの間、日鮮会館の屋上に仮安置されていました。

その後昭和15年に再建され、現在に至っています。

ご本尊は、毎月17日にご開帳され、昭和47年には都指定有形文化財に指定されています。

大観音寺は、浅草寺の末寺だったため、昭和25年(1950年)に浅草寺が「聖観音宗しょうかんのんしゅう」を開宗した際に、当寺も天台宗から「聖観音宗」に転宗しています。

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ご本尊とご利益

ご本尊 観音菩薩(首だけになった鉄製の観音菩薩像)
聖観世音菩薩、毘沙門天、不動明王、阿弥陀如来
御利益 七難除け

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境内Pick Up

▼山門

大観音寺山門

本寺は小高い丘の上にあり、本堂まで階段で登ります。

▼本堂

こちらの本堂には、ご本尊の大観音、聖観世音菩薩、毘沙門天、不動明王、阿弥陀如来など八体の仏像が祀られていいるそうです。本堂の横には、馬頭観音堂もあります。

荼吉尼天だきにてん

荼吉尼天は、梵語のダーキニーを音訳したもで、ダーキニーは裸身で虚空を駆け人肉を食べる魔女とされています。

この魔女が日本に伝わり、稲荷信仰と融合し信仰されるようになったものです。一般に白狐に乗る天女の姿で表されることが多く、祠の中にも白狐がいますよね!!

▼願いの地蔵尊

こちらの地蔵尊は、本願地蔵尊と呼ばれている「願い地蔵」です。お地蔵さまはいろいろな願いを聞き届けてくれますが、こちらの地蔵尊は心願成就、入試合格、子授け、水子供養などの願い事を叶えると言われています。

小さなお地蔵さまがかわいいですね!!

▼韋駄天

韋駄天は、俊足の神として知られランナーたちの間でも人気がありますよね。 韋駄天堂は、割と珍しいですよね!しかも専用の御朱印まであります。陸上競技をやられている方は、こちらに寺院まで祈願に行かれてはいかがでしょうか?

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御朱印

初穂料・・・500円

寺務所:本堂右脇

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周辺情報

江戸火消しからくり櫓
人形町の駅を出るとすぐに見えるのが、「江戸火消しからくり櫓」です。人形町のシンボルモニュメントで、人形劇が描かれています。

この周辺に寺社仏閣としては、水天宮と小網神社が有名です。

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基本情報

所在地 東京都中央区日本橋人形町1-18-9
宗派 聖観音宗
御本尊 首だけになった鉄製の観音菩薩像(鉄造菩薩頭)
創建年 明治13年(1880年)
札所等 昭和新撰江戸三十三観音札所第3番
文化財 鉄造菩薩頭(東京都指定有形文化財)
アクセス 人形町駅より徒歩2分。

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まとめ

人形町は江戸時代には、人形芝居を演じる小屋があったそうです。またこの辺には、人形師も多く住んでいたようです。

街の雰囲気は、江戸下町という風情です。大観音時は、その中で中心的な風情を出しています。下町の庶民の、信仰の中心という感じです。

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※記事の情報は、参拝当時の情報となってます。

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