日本一の天井大獅子がある 築地・波除神社

築地・波除神社
我妻はなかなか「くじ運」の強い人で、年間何件かプレゼントをゲットしています。

今回は東京メトロの一日乗車券(東京メトロ24時間券)を三枚ゲットしました。

有効期限が9月一杯ということで、特に行きたい場所が思い浮かばなかったのですが、ネットを調べていたら築地が出てきたので早速行ってきました。

築地と言えば「場外市場」ですが、神社仏閣を巡っている人なら、「築地本願寺」を思い浮かべることでしょうね!

築地本願寺

「築地本願寺」は浄土真宗本願寺派の東京の拠点で、他の宗派の言い方をすれば「東京別院」といった存在です。ご住職は西本願寺の門主である大谷光淳氏が兼ねているというから、その存在意味の大きさが分かります。(西本願寺は、全国の本願寺派直属寺院(別院・教堂)は、門主が住職を兼務しているようです)

築地本願寺の正面の道路を南西方向に向かい、晴海通りを渡ると左側に「築地場外市場」が広がっています。

築地場外市場

「築地場外市場」とか「アメ横」はとにかく活気があり、日本的と見えるのか外国人観光客の方が多いですね。

波除神社は、この「築地場外市場」の一番奥の所に鎮座しています。

参拝日2023年9月19日

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▼目次

  1. 沿革
  2. ご祭神とご利益
  3. 境内Pick Up
  4. 御朱印
  5. 周辺情報
  6. 基本情報
  7. まとめ

沿革

現在の築地や江戸城周辺は、徳川家康が入府するまでは、海もしくは海岸沿いの場所でした。

江戸城のある地帯は、小高い丘になっていて古くは江戸氏の居館(諸説あり)があり、室町中期には太田道灌が城を築いています。

家康が入府し将軍職に就いてからは、諸大名に命じ「天下普請」と呼ばれる大土木工事が始まります。

海は埋め立てられ、河は移され、新たな運河が作られるなど、江戸の町は大きく変わっていきます。

江戸が開府して70年がたったころ、4代将軍徳川家綱の時代に「明暦の大火」という未曽有の大火事が発生します。

「明暦の大火」は、江戸800町を焼き、10万人以上が焼死したと言われ、この時江戸城すら焼失しています。

この大火の後、築地付近を埋め立てる計画が起こりますが、工事困難を極め堤防を築いても築いても激波にさらわれたとのことです。

そんなある日、海面を光りを放って漂うものが目撃されました。村人たちは不思議に思って船を出してみると、そこには立派な稲荷大神の御神体が漂流していました。

村人たちは、この御神体を引き上げ、万治2年(1659年)に現在地に祠を作り祀りました。(明暦に災異が続発したために、元号を万治に改元)

すると波風がピタリとおさまり、埋め立て工事は順調に進み現在の築地の地が出来上がります。

人々は、その御神徳のあらたかさに驚き、稲荷大神に 『波除』 の尊称を奉り、又雲を従える<龍>、風を従える<虎>、一声で万物を威伏させる<獅子>の巨大な頭が数体奉納され、これを担いで回ったのが祭礼 『つきじ獅子祭』 の始まりです。

出典:築地・波除神社HPより

浅草寺も漁師が観音像を引き上げたのが寺の起源になっています、こういった奇跡的なことが寺社の起源になることが多いようですね。

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ご祭神とご利益

ご祭神 倉稲魂命うかのみたまのみこと(稲荷神)
相神
御利益 稲荷像を祀ってから、埋め立て工事が無事に進んだことから、「災難を除き、波を乗り切る」ご利益があるとされています。

稲荷神社は、衣食住全般にご利益があり、殖産工業・商業の守り神

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境内Pick Up

▼鳥居

波除神社鳥居

「築地場外市場」の南西側を通る「波除通り」を行くと波除神社の鳥居があります。

外国人の方が、珍しそうに神社を眺めていました。

▼社殿・拝殿

築地・波除神社

現在の社殿は、昭和12年に再建されたものです。造りは伊勢外宮と同じ唯一神明造りで、国産檜で出来ています。

▼摂社・末社

波除神社摂社

天照大神あまてらすおおみかみ・・・伊勢神宮内宮の御祭神
大国主命おおくにぬしのみこと・・・大黒天・経営 開運の守り神
少彦名命すくなひこなのみこと・・・恵比寿・医薬 開運の守り神
天日鷲命あめのひわしのみこと・・・お酉様 商売繁盛の守り神

参照:境内案内板

▼境内

獅子殿

波除神社は江戸時代には、「つきじ獅子祭」と呼ばれる祭礼が行われていました。 厄除災難除の象徴として「厄除天井大獅子」があり、多くの参詣者を集めていました。

ただ江戸末期に「厄除天井大獅子」は、焼失しています。

平成二年に神社の御鎮座 330 年を記念し、 樹齢約三千年の黒檜 (ねず) の原木を用いて高さ 2.4m 幅3.3m 重さ 1t という往時に勝るとも劣らぬ「厄除天井大獅子」が再興されています。

現代の名工の彫刻師・知田清雲氏とその工房により再興され、神楽殿を改築し獅子殿としています。

摂社 弁才天社

弁才天は、波除神社創建時から祀られています。弁財天は水にかかわる神様ですから、波除には最適な神様なのでしょうね。弁財天は、神社では市杵島姫命いちきしまひめのみことと呼ばれます。

弁才天堂の中には何故か、雌の獅子「お歯黒獅子」が祀られています。

「お歯黒獅子」もやはり知田清雲氏とその工房により平成14年に再興されたものです。

雌の大獅子は、祭礼で担ぐ様に高さ一尺の台座を含め高さ2.2m 両耳幅2.5m 総重量700kg の総漆塗り一木造りとなっています。

頭の宝珠の中には、弁財天「市杵島姫命」の御神像が収められています。

七福神殿

毎月七日の七福神参りの際には、御神像を安置する社殿となっています。

ここには、その月の七福神の御神像が七日に安置されます。

すし塚・海老塚・たまご塚

 

境内には、多くの塚があります。

境内模型

江戸時代の祭りの様子を再現した模型。

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御朱印

除波神社御朱印

初穂料・・・500円

社務所:社殿右脇

詳しくは>>>

こちらの神社は、季節や、七福神など時期により数多くの御朱印を頒布しています。

また都営浅草線沿線の開運神社が集結した「東京福めぐりの御朱印」もあります。

詳しくは公式FB>>>

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周辺情報

築地に来たらやはり寿司や海鮮丼を食したいものです。東京メトロの一日乗車券には、指定の店舗で、5%オフなどのサービスが受けられます。

詳しくは「ちかとく」公式HPで

私たちは、「魚河岸三代目 千秋」というお店をチョイスして伺いました。

「魚河岸三代目 千秋」さんは、「築地場外市場」の前の「新大橋通り」を渡り少し中に入ったところにあります。

「築地場外市場」内にあるお寿司屋さんだと「海鮮丼」は、相場3,000円ほどしますが、こちらはランチ限定ですが1,200円でいただけました。

11時30分オープンですが、開店前にはもう数人並んでいました。味はもちろん最高でした!!

「ちかとく」を使うと、5%オフになります。ランチ時は、現金のみの決済です。

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基本情報

所在地 東京都中央区築地 6-20-37
電話 03-3541-8451
公式HP http://www.namiyoke.or.jp/index.php
主祭神 倉稲魂命
社格 村社
創建 万治2年(1659年)
例大祭 6月10日前後数日
アクセス 営団日比谷線 「築地」駅 徒歩7分
都営大江戸線 「築地市場」駅 徒歩5分
都営バス 「築地6丁目」 徒歩3分

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まとめ

今回東京メトロの「東京メトロ24時間券」が当たったので東京巡りをしましたが、この券は4回以上乗れば元が取れるとのことです。

東京の神社仏閣巡りをするにはとても便利な券です。

調べると他にも便利な券があり、「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」900円、東京フリーきっぷ(東京メトロ線全9路線、都営地下鉄線全4路線、東京さくらトラム(都電)、都バス(多摩地域を含む)、日暮里・舎人ライナーの全区間およびJR線の都区内区間が乗り降り自由な乗車券)1200円などがあります。

当日でも購入できますので、計画が決まったらどの券を購入するかよく検討した方がよいですね!!

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※記事の情報は、参拝当時の情報となってます。

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