長命寺 (練馬区)|長寿かが分かる「姿見ノ井戸」があるお寺

2020年2月18日

長命寺 (練馬区)本堂

西武池袋線の練馬高野台駅から徒歩5分にあるのが、東高野山 妙楽院 長命寺です。

練馬高野台は、池袋線高架化に伴い平成6年に出来た新駅です。

高野台付近には、環状8号線から分岐してくる笹目通りが通っていて、先行して高架化がされその時に新駅ができました。

今から20年くらい前、叔父の葬儀がこれから行く長命寺の東高野山会館で行われた以来の訪問です。

当寺駅前にはまだ商店がほとんどなく、現在順天堂練馬病院がある所には廃校になった小・中学校がまだ校舎を残していました。

参拝のポイント
・姿見ノ井戸―井戸の水に顔が写ると長生きが出来ると伝わる
・目の白い四天王

 

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▼目次

  1. 沿革
  2. ご本尊とご利益
  3. 境内Pick Up
  4. 御朱印
  5. 周辺情報
  6. 基本情報
  7. まとめ

沿革

長命寺は江戸時代の慶長18年(1613年) に北条早雲のひ孫にあたる増島重明が、弘法大師像を祀る庵を作ったのが始まりとされています。

増島重明は後に出家して、慶算阿闍梨を名乗っています。

寛永17年(1640年)に奈良・長谷寺の小池坊秀算により十一面観音像が作られ、この時に「長命密寺」の称号を得ています。

長命寺を名乗る前に、甥にあたる増島重俊によって観音堂・金堂などが整えられていました。

小池坊秀算は山号を谷原山としていましたが、当寺院が高野山奥の院を模して多くの石仏・石塔が作られていました。

この石仏の様子が高野山を彷彿させることから、「東高野山」と呼ばれるようになりました。

江戸時代の寺社のガイドブックと言える『江戸名所図会』によると、観音堂と本堂は橋廊で結ばれさらに山腹にある大師堂も橋廊で結ばれていたと書かれています。

その様子は、奈良の長谷寺の登廊のように描かれています。

小池坊秀算は長谷寺の出身ですから、その辺が関係しているのですかね?

『江戸名所図会』によるとその当時は、相当の大伽藍の大寺だったようで、タイムスリップして見てみたいものです。

そんな大寺だった長命寺は、火災によってそのすべての伽藍が焼失してしまっています。

江戸中期の元禄時代にようやく再建されましたが、その規模は随分と縮小されています。

その後も何度か焼失し、現在の金堂は明治37年(1904年) に再建され、さらに昭和46年(1971年) に修復されています。

ご本尊である十一面観音を安置している観音堂も何度か焼失しており、現在のお堂は1979年に再建されたものです。

 

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ご本尊とご利益

ご本尊―十一面観音 本堂―不動明王

十一面観音は、頭の上に十の顔を持ち十の方向から我々衆生を見守ってくれています。我々の小さな願いも聞き漏らさないようにと十のお顔で見守っています。

姿見ノ井戸―井戸の水に顔が写ると長生きが出来ると伝わる(境内Pick Upコーナー参照)

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境内Pick Up

▼南大門

長命寺 (練馬区)南大門

長命寺 (練馬区)多聞天 長命寺 (練馬区)持国天 長命寺 (練馬区)広目天 長命寺 (練馬区)増長天

長命寺石碑 長命寺 (練馬区)石塔

練馬高野台の駅から歩いて5分ほどで長命寺につきますが、この南大門の大きさには驚かされますし、四天王の目の白さにくぎ付けとなってしまいます。

多くの四天王は忿怒像ですが、こちらの四天王は冷静な顔で参拝者の真の姿を見抜いているようなお顔付です。

▼鐘楼

長命寺 (練馬区)鐘楼

1650年(慶安3年)建造のもので、練馬区指定有形文化財 に指定されています。多くの火災から生き延びて現在まで残っています。

▼手水舎

長命寺 (練馬区)手水舎

恐らく手水舎だろうと思うのですが、水は張ってありませんでした。ご年配の方が、岩の所から出ている水道で手を洗っていました。

▼金堂

長命寺 (練馬区)本堂2

土台部分は鉄筋で、金堂は木造建築になっています。不動明王が安置されています。

▼観音堂

長命寺 (練馬区)観音堂

ご本尊である十一面観音が安置されています。しかし残念ながら、小池坊秀算による十一面観音像ではなく後の時代に再建された仏さまです。

▼御影堂

長命寺 (練馬区)御影堂

高野山では、本当に重要なのは奥の院とされています。奥の院には、弘法大師が御入定されている聖地だからです。

長命寺の御影堂には、弘法大師像が安置されています。この御影堂が、長命寺の奥の院になります。

南大門をくぐり、少し行き左手にこの奥の院へと続く参道があります。

高野山の奥の院までの道のりは約2キロほどあり、参道にはおおよそ20万基を超える諸大名の墓石や、祈念碑、慰霊碑などがあります。

長命寺の奥の院までの参道にも多くの石仏が並んでいます。

▼姿見ノ井戸

長命寺 (練馬区)姿見の井戸

長命寺は江戸府内十七番の太師霊場で四国十七番井戸寺とは関係が深く昔からこの井戸の水に顔が写れば長生きすると伝えられている

長命寺案内板より

私は井戸を覗き込んで、「顔が見える」とつぶやいたところ、妻は「見えない」というので、私がいた位置から再度覗き込んだらと場所を代わりました。

でも「見えない」と嘆いていました。妻の方が視力は良いのですが、どの程度の見え方で見えたと判断するかは個人差ですよね。

この「姿見ノ井戸」は、奥の院御影堂へ通じる参道の左側にあります。

周囲は、木立に囲まれていますので少し暗いので、井戸の底は見えにくくなっています。

▼石仏

境内に所狭しと多くの石仏が祀られています。練馬区内の寺院では、最多とのことです。

この石仏は、高野山奥の院を模したもので、三代将軍家光の一周忌から、多く祀られるようになりました。

こちらの石仏群は、1956年に東京都の指定文化財(史跡)となっています。

▼地蔵堂

長命寺 (練馬区)地蔵堂2

奥の院御影堂への参道入口の左側にあります。

▼仁王門・東門

長命寺 (練馬区)仁王門

ちょっと不思議なのですが、南大門の右脇にもうひとつ門があります。

勝手口ではなくちゃんと金剛力士が御守しています。17世紀ごろの造営で、練馬区指定有形文化財になっています。

白壁の所に泥で手形がつけられ汚されています、文化財を大切にしてもらいたいものです。

長命寺 (練馬区)東門

笹目通りからだと、こちらの東門から参拝するのが便利です。

▼寺務所

長命寺 (練馬区)寺務所

本堂の右側にあり、こちらで御朱印が頂けます。

こちらの寺務所が、武蔵野観音霊場御朱印受付所となっています。

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御朱印

長命寺 (練馬区)御朱印

寺務所の受付時間:午前9時~午後4時

初穂料・・・300円

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周辺情報

長命寺は西武池袋線の急行が止まる石神井公園駅からでも10分くらいで来れます。

桜で有名な石神井公園は、長命寺とは反対方向にありますので当寺から歩いていくと20分くらいかかります。

石神井公園周辺には、三宝寺道場寺などがありますから散歩がてら行くのも良いかもしれません。

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基本情報

所在地 〒177-0033
東京都練馬区高野台3丁目10番3号
電話 03-3996-0056
公式HP http://chomeiji.org/index.html
山号 東高野山
宗派 真言宗豊山派
御本尊 十一面観音
創建年 慶長18年(1613年)
開基 慶算
正式名称 東高野山 妙楽院 長命寺
札所等 武蔵野三十三観音霊場 1番
御府内八十八箇所 17番
豊島八十八箇所 17番
文化財 東高野山奥之院(東京都指定史跡)[1]
板絵着色役者絵(東京都指定有形文化財)[2]
アクセス 西武池袋線 練馬高野台駅北口下車 徒歩約5分
石神井公園駅北口下車 徒歩約10分

※西武池袋線の池袋から乗車してくるなら急行の止まる石神井公園下車の方が便利かもしれません。

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まとめ

都内にある寺院としては大きい方だと思うのですが、門前町が形成されていません。

長命寺の南側には、現在順天堂病院が立ち、駅前は新しいお店ばかりです。

石神井公園駅まで行くと栄えていますが、この辺は静かな雰囲気です。

参拝者が少ない分だけに、寺内の気は澄んでいてとても気持ちの良い所でした。

参拝者の多い神社は、多くの方の想念が渦巻き落ち着かないところがあります。

心を沈め大きな気を頂くには、静かな寺院が私には向いています。

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