中村八幡神社:タイムスリップしたような雰囲気の神社
東京都練馬区中村南にある神社で、西武池袋線中村橋駅もしくは西武新宿線鷺ノ宮駅より徒歩12分くらいで着きます。
住宅地の中に一箇所だけこんもりと杜が残っていて、ちょっとタイムスリップをした気になります。
このタイムスリップ感は、社殿や手水舎が江戸時代のものが残っているからなのでしょうか。
中村八幡神社の社殿と手水舎は、練馬区の登録有形文化財に指定されています。
▼目次
沿革
中村八幡神社の創建はわかっていませんが、『東京都神社名鑑』(1988年)という本によると、言い伝えとして正保年間(1644年~48年)以前の建立だとしています。
江戸時代の初期にはこの地にあり、旧中新井村の氏地でした。
都内の多くの神社は戦後の再建が多い中、当社の本殿は安永2年(1772年)に再建されたもので、練馬区内で最も古い建築物の1つです。
境内の手水舎の水盤は、 文政13年(1830年)の銘があります。
旧別当寺は、同じ練馬区内にある南蔵院です。
明治7年には、村社に列格しています。
ご祭神とご利益
ご祭神
応神天皇
ご利益
総合運アップ、出世、開運、リストラ避け
境内Pick Up
▼鳥居
鳥居は八幡神社特有の八幡鳥居でなく、神明鳥居です。
▼手水舎
手水舎の水盤は、 文政13年(1830年)の銘があり、練馬区の登録有形文化財に指定されています。
神仏習合の名残で、水盤の正面には卍の印が朱色で彫られています。
▼狛犬
社殿前の狛犬
摂社右側狛犬(三社)
摂社左側狛犬
三社前の狛犬は、文政10年(1827)12月吉日銘が入っています。
▼社殿・拝殿
拝殿は慶応2年(1866年)に改築されたと記録されています。
二棟が連なる八幡神社特有の作りです。拝殿後方の覆屋の中には、練馬区教育委員会の説明板だと小祠が収まっているようです。
この本殿に見える建物は覆屋で、この中に小祠がありそこが本殿です。(未公開)
覆屋に納まっている小祠。一間社、流造り、こけら葺。八角柱で土台建。向拝や虹梁の彫刻は素朴で、外面全体は赤く塗られていた痕跡がある。区内では古い建築物で、十七世紀頃の建築と推定される。(練馬区教育委員会掲示より)
練馬区での木造建築としては最も古い建物の一つで、練馬区の有形文化財に指定されています。
▼摂社・末社
向かって右の祠は、北野神社・熊野神社・秋葉神社、中央の祠は、須賀神社、左の祠は、御嶽神社を祀っています。
摂社にお稲荷様がないのは、少し珍しいような気がします。
御朱印
対応していません。
周辺情報
中村八幡神社の最寄り駅である、西武池袋線中村橋駅の南側には千川通りが通っています。
この千川通り沿いには、多くの桜が植えられていて毎年「千川通り桜まつり」が開催されています。
また夏のおわりには、「中村橋阿波踊り」が開催されています。
基本情報
所在地 | 東京都練馬区中村南3-2-1 |
電話 | |
公式HP | 未開設 (参考:中村八幡神社宮神輿青年部) |
主祭神 | 応神天皇 |
社格 | 旧村社 |
創建 | 不明(正保年間以前か) |
例大祭 | 9月第2,または第3日曜日 |
アクセス | 西武池袋線中村橋駅徒歩11分 西武新宿線鷺ノ宮駅徒歩13分 |
まとめ
小さな八幡神社ですが、江戸時代のものが残っており貴重な存在です。中村橋の桜祭りや、阿波踊りを見に来るついでがあればぜひ寄ってみてください。
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