五條天神社|ヤマトタケル由来の医薬祖神を祀る上野の天神社

2023年7月18日

五條天神社
梅の季節になると天満宮にお参りに行くのが、ここ数年の勤めになっています。

以前書いた記事で写真が物足りなかったので、今年は再度湯島天神に行こうと考えていました。

調べてみると上野にも天神社があることを発見しましたので、上野から湯島へ歩くコースとしました。

パンダ好きの妻は動物園にも行きたそうでしたが、3月に再度上野に来るということで天神様巡りで決着しました。

関連記事:湯島天満宮|やっぱり学問の神様と言えば湯島天神

スポンサーリンク

▼目次

  1. 沿革
  2. ご祭神とご利益
  3. 境内Pick Up
  4. 御朱印
  5. 周辺情報
  6. 基本情報
  7. まとめ

沿革

思い込みとは恐ろしいもので天神社と言えば菅原道真公をお祀りしていると思い込んでいましたが、こちらの天神社は医薬祖神(大己貴命・少彦名命)を主祭神としてお祀りしている神社でした。

菅原道真公は江戸時代になってから、相殿にお祀りされています。

 

第十二代景行天皇の皇子ヤマトタケルが東夷征伐の為関東に訪れ、上野忍が岡付近を通ったと言われています。

記紀などによるとヤマトタケルは関東までの旅路には多くの苦難があり、医薬祖神(二柱)におおいなる加護を頂いたことに感謝しこの地に祀ったのが当社の起源とされています。

ヤマトタケルが関東に訪れた詳しい年月は不明ですが、1890年ほど前と考えられています。(異説あり)

室町時代中期の天台宗僧・尭恵(ぎょうえ、1430年 – 没年不詳)が記した「北国紀行」には、文明十八年(1486年)の正月の記事に五条天神が記されていますので、室町時代にはこの地にあったことが確認できます。

相殿の菅原道真公は、江戸時代の寛永18年(1641年)に社名に「天神」とあるのに菅原道真公の像がなくてはと天海大僧正などが合祀し、それからは下谷天満宮(したやてんまんぐう)とも呼ばれるようになっています。

菅原道真公が祀られるようになってからは、「歌の道の祖神」としても信仰されています。

江戸時代には上野の山は江戸時代最大の寺院寛永寺が建てられたため、五条天神は現在清水観音堂があるあたりに鎮座していたようですが、江戸時代には何度か遷座しています。

何度かの遷座を繰り返したのち、ようやく昭和三年に現在地に落ち着きました。

関連記事:英雄ヤマトタケル(日本武尊)にご縁の東京の神社

▲目次にもどる

ご祭神とご利益

御祭神
大己貴命(おおなむじのみこと)[大国主命]
少彦名命(すくなひこなのみこと)
相殿
菅原道真公

ご利益

病気平癒・無病息災・学業成就・縁結び・安産、商売繁盛

五條天神社は医薬祖神の神様ですから、病気や健康に関するご利益があり、相殿は菅原道真公ですから学業成就へご利益があります。兼務社の花園稲荷神社は、縁結び・安産、商売繁盛 にご利益があります。

▲目次にもどる

境内Pick Up

▼鳥居

五條天神社鳥居

五條天神社提灯  五條天神社・花園稲荷神社石碑花園稲荷神社鳥居3  花園稲荷神社鳥居2
五條天神社に行くには、上野駅の公園口を出て左側の上野の森美術館側から上野公園に入っていきます。

公園を突っ切る形にまっすぐ行くとうっかりすると見過ごしてしまいますが、小さな鳥居があります。

上の写真の二段目の二番目の写真ですが、五條天神社・花園稲荷神社参道と書かれた石碑があります。

最初の石の鳥居を抜けると稲荷神社の千本鳥居があり、そこを抜けると花園稲荷神社があります。

私のこだわりとしてお参りは一の鳥居から入り手水舎で清めてから参拝すると決めていますので、いったん側道から神社から出ました。

東参道の小さな鳥居と違い、立派な鳥居があります。(最初の写真)

▼手水舎

五條天神社手水舎1

五條天神社手水舎2 五條天神社鳳凰

手水舎はなかなか立派で変わった形をしています。屋根の上には、鳳凰が守っています。

▼狛犬

五條天神社狛犬R 五條天神社狛犬L

ブロンズ製のスリムで凛々しい狛犬です。

▼社殿

五條天神社拝殿横 五條天神社社殿

隣にある花園稲荷神社と渡り廊下でつながっているように見えます。

▼神楽殿&梅の花

五條天神社幣殿

▼兼務社(花園稲荷神社)

花園稲荷神社拝殿1
花園稲荷神社お狐様L 花園稲荷神社お狐様R

かつてこの一帯は寛永寺の寺域で、この場所は寛永寺の花畑でした。

花畑にちなんで、1873年(明治6年)に花園稲荷神社と改名されています。

この稲荷神社は、五條天神社が建てられる以前からこの地にある古社です。

ご祭神は、倉稲魂命(うがのみたまのみこと、別名豊受姫命(とようけひめのみこと)) 。

こちらの稲荷神社は京都の東寺の前にある稲荷山を、太田道灌もしくは天海大僧正が勧請したという説がありますが、確実なのは承応3年(1654年)に天海の弟子晃海により再興されたことです。

花園稲荷神社は五條天神社が管理していますが、双方とも法人格を持った独立した神社で、五條天神社の境内社ではありません。

▼境内社―七福神

五條天神社案内

▲目次にもどる

御朱印

五條天神社御朱印

社務所は、五條天神社側の鳥居をくぐり左側にあります。五條天神社と花園稲荷神社両方の御朱印があります。

初穂料・・・500円

▲目次にもどる

周辺情報

上野には寛永寺・上野東照宮があります。

東叡山寛永寺|うたかたの夢、日本最大の寺院だった上野寛永寺

▲目次にもどる

基本情報

所在地 〒110-0007 東京都台東区上野公園4-17
電話 03-3821-4306
公式HP 未開設
主祭神 大己貴命(おおなむじのみこと)[大国主命]
少彦名命(すくなひこなのみこと)
【相殿】
菅原道真公
創建 伝景行天皇朝(伝・約西暦110年)
例大祭 5月25日
アクセス JR・東京メトロ日比谷線・銀座線「上野駅」(公園口) 徒歩3分
京成線「京成上野駅」 徒歩3分

▲目次にもどる

まとめ

上野には子供の時から何度も来ていますが、五條天神社の存在は最近まで知りませんでした。

外国人の方も、ちらちらと参拝していましたし隠れたスポットのようです。

▲目次にもどる

(Visited 883 times, 40 visits today)
 よろしければクリックお願いします。

神社・お寺巡りランキング
 ブロトピ:今日のブログ更新