禅定院:いぼ取り地蔵で有名な練馬区の寺院
禅定院は、練馬区石神井町にある真言宗智山派寺院で、西武池袋線石神井公園駅から徒歩11分ほどの位置にあります。
当寺は正式には、照光山禅定院無量寺と言い本尊は阿弥陀如来をお祀りしています。
近隣には、都立石神井公園や三宝寺があり散策しがいのある場所です。
▼目次
沿革
禅定院は、江戸時代の文政年間(1818~30年)の火災で、建物・記録などすべてが焼失してしまい詳しい創建の時代は不明となっています。
江戸時代に編纂された「新編武蔵風土記稿」によると、今から約六百年くらい前に願行上人にという方により開かれた寺院と伝えられています。
願行上人は憲静と言う人物だと思われ、憲静は1295年に没していますので、禅定院は鎌倉時代中期の創建だと思われます。
願行上人は京都の泉涌寺にいて、後に関東へ下向し鎌倉などに寺院を創設していますので禅定院もその一つなのかもしれません。
また、境内にある板碑には応安、至徳(南北朝時代)という年号の物が残っておりやはり創建の古さが判ります。
ご本尊とご利益
ご本尊―阿弥陀如来
御利益―いぼ取り地蔵(皮膚病などにご利益があります)
境内Pick Up
▼禅定院山門
松の枝が綺麗に整えられていて、山門との調和が美しく見とれてしまうほどです。
門は閉ざされていて寺内には、ここからは入れません。
門の左側に、寺内に入れる道があります。
▼禅定院本堂
江戸時代に焼失した後再度焼失したのか、老朽化して立て直したのか分かりませんが、コンクリート造りの立派な本堂です。
▼禅定院鐘楼
珍しい茅葺屋根の鐘楼です。
▼大悲観音
鐘楼の右側に位置しています。
いぼ神地蔵(いぼ取り地蔵)
なで肩の優しい顔のお地蔵様です。
▼弘法大師
弘法大師は、いぼ取り地蔵様と違い、厳しいお顔付ですね。
▼織部灯籠(キリシタン灯籠)
戦国時代から桃山時代の武将にして茶人の古田織部正重然(おりべのかみしげなり)が考案したといわれるのが織部灯籠です。別名キリシタン灯籠とも呼ばれています。区内でも珍しい石造物の一つに数えられています。
御朱印
対応していません
周辺情報
禅定院の前の道を、西側に行くと道場寺・三宝寺・石神井氷川神社へと行けます。
石神井公園駅から歩いてくると禅定院の前に石神井公園があります。
基本情報
所在地 | 練馬区石神井町5-19-10 |
電話 | 03-3996-4311 |
公式HP | 未開設 |
山号 | 照光山 |
院号 | 禅定院 |
寺号 | 無量寺 |
宗派 | 真言宗智山派 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
創建年 | 鎌倉時代中期? |
開基 | 願行上人? |
正式名称 | 照光山禅定院無量寺 |
札所等 | 御府内八十八ヶ所霊場70番札所、豊島八十八ヶ所霊場70番札所 |
文化財 | 練馬区登録文化財:織部灯籠 橘絞椿几帳柄鏡 石幢六面六地蔵 |
アクセス | 西武池袋線石神井公園駅より徒歩11分 関東バス(石神井公園駅~阿佐ヶ谷阿11)禅定院前より徒歩3分 |
まとめ
今回は石神井公園周辺の寺社を周ってみました。水源となる池の周辺には、古くから人が住みおのずと信仰のための施設が出来てきます。石神井公園周辺では、池淵遺跡という旧石器・縄文時代の遺跡も発掘されていて寺社だけでなく遺跡に関しても楽しめます。
・池淵史跡公園(石神井町5丁目13番)
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