芝大神宮|東京でお伊勢様のパワー受けれるお宮
昨年からぽつぽつと、元准勅祭社東京十社巡りをしています。(関連記事:東京十社巡りで、心に癒しを!!〜元准勅祭社を巡る散歩〜)
十社の一つ芝大神宮の周辺は芝公園など桜の名所として有名ですから、行くなら桜の季節と決めていました。
今年は桜の開花してから寒い日が続き、開花宣言から六日たっていましたがまだ5分咲き程でした。(2019年3月26日参拝)
▼目次
沿革
芝大神宮の起源はとても古く、社伝によりますと平安時代一条天皇の時代、寛弘二年(1005年)とされています。
関東で沿岸に近い所としては、とても古い時代の創建です。
芝大神宮は、もともとは芝神明宮とか飯倉明神と言われていましたが、明治時代に府社となり呼び名が改称されました。
飯倉明神と言われるくらいですから、もとは飯倉山に有ったようです。
飯倉山は、現在だと港区麻布の東側の位置とされています。
府社とは旧社格の一つで、県社と同格で国弊社と郷社中間の格付けです。
旧格付けは難しいので参考資料を掲載します。
【府県社】より
…1871年(明治4)制定の神社社格の一つ。府社,県社のこと。同年5月,政府は太政官布告で,官社以下定額,神官職制,神社規則を制したなかで,官社以外を諸社とし,それを府社,藩社,県社,郷社に区別したが,同年7月廃藩後,藩社は県社とし,また同年郷社の下に村社,無格社をおいた。… ※「府社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
出典:コトバンク
同じ東京十社の神田明神や、根津神社も府社です。
飯倉山は、伊勢神宮の御厨(みくりや)でした。
御厨と言っても分かりませんよね、御厨とは「古代・中世、皇室の供御や神社の神饌の料を献納した、皇室・神社所属の領地」(出典:広辞苑)です。
簡単に言えば、伊勢神宮の荘園だったところです。
御厨の中に神明社が有り、それが当社の起源とされています。
この飯倉山御厨は、源頼朝が寿永3年に伊勢神宮に寄進したとの記録が有ります。
鎌倉時代からは、確実に伊勢神宮との関係が記録されています。
芝大神宮は、伊勢神宮の御祭神、天照大御神(内宮)と、豊受大神(外宮)の二柱を主祭神として祀り、相殿には源頼朝と徳川家康が祀られています。
芝大神宮で最も有名なのが、「芝のだらだら祭り」と言われ9月11日から21日の間11日間も続くなが~い例大祭です。
普通例大祭って一日か二日ですよね、ここの例大祭は日本一長い例大祭だそうです。
「だらだら祭り」は、隔年で本祭と陰祭が行われ、16日が大祭日です。
この祭りの期間中には、「生姜市」が行われ無料で生姜が配られます。
生姜は、汚れをはらい厄払いをしてくれる優れものの野菜で、漬物にすれば風邪をひかないという言い伝えです。
今でも生姜湯は、風邪の時など体を温める飲み物として定着してますよね。
参考文献:江戸東京の寺社609を歩く(山の手・西郊編) (PHP新書) [ 槇野修 ]
Picture
▼参道
大門の駅を出て第一京浜を、新橋方面に30秒ほど歩くと左側に意外に広い参道が有ります。
距離は短いですが、道の幅が広くこの神社のかつての勢いが想像できます。
▼大鳥居
大神宮の名に恥じない大きな鳥居で、少しビックリです。
▼狛犬
こちらの狛犬には、角が有ります。また足元には、角ありの白いミニ狛犬が鎮座しています。
▼手水舎
▼社殿と桜
後ろのビルが白くて、桜が映えませんね。五分咲きと言ったところです。
▼力石
この力石は、港区指定の有形民俗文化財です。
江戸時代から明治にかけて、力自慢や曲持ちを競い興行していたそうです。
驚くべきは、金杉の藤吉と言う人はこの石を片手で持ち上げたと言います。
金杉の藤吉は、明治時代に力持ち力士として人気を博したようです。
▼貯金塚・生姜塚
貯金塚
関東大震災の時焼け野原になり、人々は銀行にお金の払い戻しに殺到しました。
ほとんどの銀行は払い戻し猶予を言いましたが、不動貯金銀行(現りそな銀行)だけは東京復興のために払い戻しをすべて受けたそうです。
「蔵は焼けても、貯金は焼けぬ」と案内板に書いてあります。
義侠心の高い人がいたものですね!!
生姜塚
江戸時代この周辺では、生姜の栽培が盛んだったそうです。
沿革でも書きましたが、今でも例大祭の時生姜を配布しています。
基本情報
所在地 | 東京都港区芝大門一丁目12番7号 |
電話 | TEL :03-3431-4802
FAX:03-3431-0793 |
公式HP | http://www.shibadaijingu.com/index.html |
主祭神 | 天照皇大御神 豊受大御神 |
社格 | 府社 |
創建 | 寛弘二年(1005年) |
例大祭 | 9月16日 |
アクセス | JR山手線・京浜東北線 「浜松町」北口徒歩5分都営地下鉄浅草線・大江戸線 「大門」 A6出口 徒歩1分都営地下鉄三田線 「御成門」徒歩5分 |
御朱印・授与品
▼御朱印
初穂料300円
本殿右側社務所にて受付
▼おみくじ
▼授与品
各三百円
まとめ
平日に参拝したのですが、背広を着たサラリマンの方がひっきりなしにお参りに来ていました。
信仰が地元の方たちだけでなく、この地に働きに来ている方々にも広く広がっているのだなと感心してしまいました。
関連ページ:桜の名所芝界隈を歩く。芝大神宮から増上寺そして芝東照宮散策
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