花園神社|歌舞伎町の喧噪をまもる新宿の総鎮守
花園神社に伺った日は天気も悪く、また来訪する予定ではなかったのでデジカメも持っていませんでした。
iPhone5sでの撮影で画像が今一なのが悲しい所です。
来訪の目的は、娘がお守りを納めたいというのでちょうど新宿に出かける用が有ったので、花園神社に立ち寄った次第です。
この花園神社は、私は思い出深い神社です。
以前勤めていた会社の入社試験の前、この花園神社にお参りしました。
結果は、無事合格。
月日は流れ私の勤めていた会社は今は無く、私は整体師へと転身して今に至っています。
思えば会社が無くならなければ、まだサラリーマンをしていたかもしれません。
人生いろいろですネ!!
花園神社沿革
花園神社の起源は、文献にはなく徳川家康が江戸へ入府した時にはすでに現在の新宿周辺の総鎮守としてこの地にあったとされています。
その当時の神社は、現在の場所より250メートル南で現在伊勢丹のあるあたりに建立されていました。
花園神社は家康入府の1590年より以前に、古神道のメッカ大和吉野山より勧請されたと考えられています。
その後寛政年間になり、旗本朝倉筑後守がこの地に下屋敷を拝領したことに伴い、花園神社は現在の場所へ移りました。
現在の花園神社の地は、徳川御三家筆頭尾張藩の下屋敷のあったところで、下屋敷には多くの花が植えられており、神社は花園稲荷神社と呼ばれるようになりました。
この時の呼称が、花園神社の名前の由来とされています。
当時の花園神社は、単に稲荷神社または三光院稲荷などと呼ばれたり、江戸時代には地名にちなんで四谷追分稲荷とも呼ばれていました。
江戸時代には神仏が習合していましたので、三光院という寺院と一緒に祭られていたのですが、明治になり神仏分離政策の下三光院と稲荷神社が分離され、花園神社は明治時代には村社稲荷神社として明治政府に登録されました。
ところがこれは大問題で、村社とは社格を表す言葉ですから、正式名称がただの「稲荷神社」という名称になってしまいました。
一般的には、「神宮」と言えば「伊勢神宮」、「稲荷神社」と言えば総本山である「伏見稲荷神社」を指します。
新宿にある稲荷神社の正式名称が、総本山を彷彿させる名称はまずいとのことで、大正時代に「花園稲荷神社」と改名しました。
さらに昭和になり、末社の「大鳥神社」を本社に祭ったのを機に、現在の名称の「花園神社」となりました。
花園神社主祭神
花園神社主祭神は、倉稲魂命(花園神社)・日本武尊(大鳥神社)・受持神(雷電神社)の3柱の神を祀っています。
倉稲魂命(ウカノミタマ)命は、穀物の神様で「伏見稲荷神社」の主祭神です。
わかりやすく言えば、お稲荷様ですよね!
日本武尊は、別項で詳しく記載してますのでそちらを見てください。(英雄ヤマトタケル(日本武尊)にご縁の東京の神社)
受持(ウケモチ)神は、保食神とも書き日本書紀の神産みの段の第十一の一書にのみ登場している神様です。
食物を生み出す神様です。
花園神社Picture
大酉祭の一の酉と二の酉の間に伺ったので、露店などは準備中でちょっと寂し雰囲気の写真です。
鳥居
花園神社は、明治通りと靖国通りの交差点近くにあります。
大鳥居は明治通り側にありますが、ビルが立ち並んでいるために以外に目立たない存在です。
11時頃に行ったので、露店はどこも開いていませんでした。
狛犬
狛犬の後ろのあばら家が、戦後すぐのような感じですね!!
社殿
社殿は、大酉祭の提灯で撮ることはできませんでした。(全景はトップの写真参照してください)
古お札納め所
本日一番の目的は、娘のお守りを納めるということでした。
実を言うと近所の八幡様にお参りしたのですが、お守りを納めるところがなく、新宿に行く用が有ったのでついでに花園神社へと詣でた次第です。
お札とかお守りは、詣でた神社へ納めるべきなのかもしれませんが、観光地で拝受したものは地元の神社に納めるしかありませんよね!!(本当は、ダメなようです( ;∀;))
その他
社殿から境内を撮影。右側に出ていくと靖国通りに出れます。靖国通りを出て向かい側に伊勢丹メンズ館があり、その裏が伊勢丹本館です。江戸時代初期には、伊勢丹の本館あたりに花園神社の前身があったわけです。
花園神社基本情報
所在地 | 東京都新宿区新宿5丁目17番3号 |
電話 | 03-3209-5265 |
info@hanazono-jinja.or.jp | |
主祭神 | 倉稲魂命(花園神社)・日本武尊(大鳥神社)・受持神(雷電神社) |
社格等 | 郷社 |
創建 | 不明 |
例大祭 | 5月28日に一番近い土・日・月曜日 |
アクセス | ●東京メトロ丸の内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」E2出口 徒歩0分
●JR・小田急線・京王線「新宿駅」東口 徒歩7分 ●首都高速4号新宿線 新宿出口より5分 ●都営バス 品97系統 新宿西口行き 「新宿三丁目」徒歩3分 ●都営バス 早77系統 早稲田行き 「新宿伊勢丹前」徒歩3分 |
まとめ
活気あふれた花園神社しか知らないと、静かな時もあるのだとへんな所に感心してしまいます。
でも神社仏閣は、お祭り以外は静寂が普通なのかもしれませんね!
今回は大酉祭開催中で、露店が所狭しと出ていて、境内の細部を見て回れませんでした。
暖かくなったら再度訪れようと思っています。
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