寺の守り神仁王~金剛力士の謎~

金剛力士像

寺院の山門には、必ず仁王がにらみをきかして我々を迎えてくれています。

お堂の中に安置されている仏様と違い仁王は、風雪にさらされやすく、古いものはあまり残っていません。

現代では、鳥の糞から守るためにアミが張られていて、その姿は見えにくくなっていますよね。

仁王像で有名なのは、東大寺南大門の金剛力士像です。

この仁王像は、鎌倉時代鎌倉時代の著名仏師運慶と弟子の快慶・定覚・湛慶により掘られたものです。

金剛力士像

(像高は8メートルに及び、健仁3(1203)年建立です)

仏教には、四天王や十二神将、帝釈天など多くの守り神がいます。

仁王も仏の守り神だったのですが、時代が下るにつれ寺院の守り神としての役割が高くなり山門に安置されるようになってきました。

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仁王の起源

仁王=二王と言う意味ですが、実は仁王は一人の神様です。

古代インドの聖典に出てくる世界を正義により統治する理想の王、転輪聖王(てんりんじょうおう)と言う王がいます。

転輪聖王勇郡には、千人の太子と法意王子と法念王子という二人の王子がいました。

千人の太子たちは、それぞれ成仏し「賢劫千仏」と言われる仏様になっていきました。

法意王子は、仏を仕えることを決意し金剛力士(仁王)へとなり、法念王子は梵天王となって仏法が人々に正しく伝わるようにと請願したとされています。

仁王像

仁王像は同じ像のように見えますが、左右で表情が違います。

片方は口を開き、もう片方はギュッと口を閉じています。

口を開いている像は「阿(あ)」の音を発する密迹金剛(みっしゅくこんごう)と言います。

この表情は、怒りを表面に出しているとされています。

密迹金剛

口を閉じている像は「吽(うん)」の音を発する那羅延金剛(ならえんこんごう)と言います。

この表情は、怒りを内に秘めた表情とされています。

那羅延金剛

この仁王像は現在伝わっているものは裸身ですが、もともとは十二神将などと同じく甲冑を付けた赤身の像だったとされています。

手のポーズも違い、左手が拳印・右手に金剛杵(しょ)を持っていたとされています。

さらに言えば、初期には一体だったともいわれています。

阿吽の意味

「阿吽の呼吸」という言葉がありますが、これはピッタリと息が合うということですよね。

金剛力士はもともと一体の神様ですから、二つに分かれてもそれはピッタリ息が合うことでしょうね。

それはともかくとして、阿と吽はサンスクリット語の最初と最後の音を音写したものです。

阿吽の意味は、万物の始まりと終わりを象徴するとされています。

日本の五十音も「あ」で始まり「ん」で終わるのは、これに通ずるとされています。

まとめ

筋骨隆々で山門に鎮座している仁王像。

あまり脚光を浴びない存在ですが、お寺に参拝すると最初に迎えてくれる像です。

阿吽という言葉が、万物の始まりと終わりを表していると知ると見る目も変わってきます。

これからは、阿像・吽像ゆっくりと見てみることにします。

最後までお読みくださいまして有難うごさいます。

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