日本の天地創造の神を知ろう!神話の奥深き世界へようこそ

日本の天地創造の神を知ろう!神話の奥深き世界へようこそ

日本神話の天地創造神話と言うと、伊邪那岐・伊邪那美による国生み・神生みを想像する方が多いと思います。

でも「古事記」や「日本書紀」には、伊邪那岐・伊邪那美より前に現れた神が描かれています。

今回は、「古事記」や「日本書紀」に出てくる、天地創造の神々を紹介していきます。

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▼目次

  1. 天地創造
  2. 古事記の天地創造
  3. 日本書紀の天地創造
  4. 古事記の三柱を祀る東京の神社
  5. 日本書紀の三柱を祀る東京の神社
  6. まとめ

天地創造

天地創造の神と言うと、キリスト教の神を想像する人は多いのではないでしょうか?

闇の中神が「光があれ」と叫ぶと、光と闇が分かれ天地創造が始まりますよね!!

「古事記」「日本書紀」の天地創造は、そこまでドラマティックではありませんが、やはり話は天地創造から始まっています。

「古事記」と「日本書紀」の記載には、全編において似ている個所と全く違う箇所があります。

「古事記」は、国内向けで天皇家だけに伝わる私的な書物に対し、「日本書紀」は主に中国向けに書かれた公の歴史書と言う成り立ちの違いがあります。

この違いにより両書の記載が変わり、天地創造に現れる神々が異なっているのです。

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古事記の天地創造

古事記では天地が開かれたときに、最初の神が現れたとされています。

この時現れた神は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)高御産巣日神(たかみむすひのかみ)神産巣日神(かみむすひのかみ)という三柱の神々です。

この三柱を、造化三神ぞうかのさんしんとも呼び、最高神・造物主と言う存在です。

  1. 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ):宇宙の中心に位置する神で、全ての始まりを象徴します。
  2. 高御産巣日神(たかみむすびのかみ):生命の創造を司る神で、繁栄と成長を象徴します。
  3. 神産巣日神(かみむすびのかみ):高御産巣日神と共に生命を創造する役割を持つ神です。

最初に現れた「天之御中主神」は、「天の中枢にいます根本的な神」と言う意味で最高神と言う位置づけになります。

「古事記」の書かれた8世紀は、中国の影響が強い時代でした。

中国の世界観の中には「天」と言う概念や、その主催者たる「天帝」と言う存在があります。

7世紀の推古朝の時代からそれまで「大王」と呼ばれていた日本の支配者が、「天皇」と呼ばれるようになっています。

これなども、中国の影響と考えられます。

造化三神の中で、高御産巣日神と神産巣日神は、伊邪那岐・伊邪那岐のようにセットで祀られることが古い神社では見られます。

この二柱の神は、天照大御神が確立される前は皇祖神として扱われていたようです。

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日本書紀の天地創造

「古事記」と「日本書紀」は同時代に書かれた歴史書ですが、最初の天地創造で現れる神にまず違いがあります。

「日本書紀」の天地開闢では中国の古典の引用があり、その記述によると世界は混沌としたものでした。

やがて混沌から天と地が分かれ世界が形作られて行き、そこに三柱の神が現れます。

混沌の世界に最初に出現した神は、国之常立尊(くにとこたちのみこと)が現れ、続いて国狭槌尊(くにさづちのみこと)、豊組野尊(とよくみぬのみこと)の三柱が現れた時されています。(国之常立尊は、「古事記」では国之常立神と表記されています。豊組野尊は、豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)とも呼ばれています。)

「日本書紀」は、一書に曰くとして異説も必ず掲載されていて、古事記の三柱の話も掲載されています。

国之常立尊は、「泥土のような土壌がやがて固まって国土になった」という意味を表している神です。

他の二柱もまた、農耕文化に関わりのある名前となっており、このことからも「日本書紀」は農耕文化を通じて自然信仰を表しています。


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古事記の三柱を祀る東京の神社

天地創造の神を祀っている東京の神社を紹介しますね!!まず、「古事記」の三柱からの紹介です。

造化三神を祀る神社

東京大神宮

東京大神宮

東京のお伊勢様と言われ、天照大神をはじめ造化三神も祀られています。

千代田区富士見2丁目4−1

関連記事:東京大神宮|東京最強の縁結びの神様

天之御中主神を祀る神社

和泉熊野神社

杉並区にある熊野神社で、天之御中主神を御祭神としています。

杉並区和泉3丁目21−29

熊野神社-東京都神社庁HP

神田神社内摂社金刀比羅神社

神田明神摂社金毘神社の御祭神は、大物主神、金山彦命、天御中主命となっています。

千代田区外神田2丁目16−2

関連記事:神田神社|「平将門」御祭神として昭和に復活!!

高御産巣日神を祀る神社

高木神社

墨田区にある神社で、東京スカイツリーの近くです。「からかい上手の高木さん」とコラボしています。

主祭神は、高御産巣日神です。

東京都墨田区押上2丁目37-9

高木神社公式HP

神産巣日神を祀る神社

國領神社

東京都調布市にある神社で、主祭神は神産巣日神です。

東京都調布市国領町1丁目7-1

國領神社公式HP


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日本書紀の三柱を祀る東京の神社

神の表記は、「尊」とするか「神」かは各神社の表記に従いました。

国常立尊(神)を祀る神社

日枝神社

千代田区の神社で、江戸第一の神社です。相殿に国常立神が祀られています。

千代田区永田町2丁目10-5

関連記事:山王日枝神社|神猿様が迎えてくれる最強のパワースポット!

恵比寿神社

渋谷区恵比寿にある神社で、国常立神が主祭神です。詳しいことは分からないのですが、恵比寿駅近くにあり地域名が社名になったようです。ですから主祭神は、「恵比寿様」ではなく国常立神です。創建の詳しい資料は残っていないようでが、以前は天津神社と呼ばれていました。

現在は「恵比寿様」も合祀されています。

渋谷区恵比寿西一丁目11

国狭槌尊(神)を祀る神社

日吉八王子神社

JR西八王子駅から徒歩十分のところに鎮座しています。

東京都八王子市日吉町8丁目20

東京都神社庁HP

豊組野尊(神)を祀る神社

豊組野尊を主祭神にしている神社は、見つけることはできませんでしたが、今回取り上げた神社では恵比寿神社に祀られていました。


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まとめ

日本神話は、奥が深く様々な神が現れ世界を彩っています。今回の表紙写真は、写真ACから高千穂峡の写真をチョイスしています。この写真からも神々の里高千穂峡を感じ取れますよね!!

天地創造時に現れた三柱の神々と伊邪那岐・伊邪那美の間にはまだ何柱かの神々が現れてきています。

神々を知ることで、参拝の楽しみが増すと思いますので、後々記事にしていきたいと思います。

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